みちの道

人生を変えるヒントがココにある

Michi no michi

毎日がちょっとハッピーになる情報

『小説』 無題 4

「はあ」

 

結子は、ため息をついた。

 

今日も不毛な夜が、幕を開けようとしている。

 

こんな生活をいつまでも続けて行けるわけがない。

 

体が壊れるのが先か、精神を病むのが先か。

 

歳だって、取っていく。

 

いつまでも、ちやほやされるわけではない。

 

男っていう生き物は、欲望のままに生きている。

 

若い女の方が好きなのだ。

 

肌がすべすべしていて、張りもある。

 

いくらエステ通いできれいにしていても、年齢には勝てない。

 

肌のツヤが良くても、色白でも、素材そのものが、全く別ものなのだから。

 

だから夜の世界で生き残っていく為には、豊富な話題で楽しませたり、若い子には出せない色気を醸し出したり、付加価値が必要なのだ。

 

それを勘違いしているのか、お客と寝るのは、珍しくない。

 

「また昨日、おろしたんだよね」

 

「え?仕事来て大丈夫なの?」

 

「大丈夫、大丈夫。ってゆうか、仕事休んだら、旦那が怪しむじゃん。だから、来るしかないし」

 

こんな会話が、平然と繰り広げられている。

 

男は飽きる生き物だ。

 

男にとって、ベッドに入るまでが一つの目標であり、それを達成できれば、後は流れにまかせるだけ。

 

適当に寝て、適当に次を探す。

 

結局、いかに寝ないで、長くひっぱれるかが勝負だ。

 

ものにできそうと思わせつつ、決して一線は越えない。

 

これができる女は、それなりに外見に恵まれていないと難しい。

 

だから、寝ることで繋ぎとめようとする女がうまれる。

 

いったい、何人の子供の命を殺せば気が済むのだろうか。

 

そんな人間が、まっとうに生きて行けるほど、世の中は甘くない。

 

太陽の下の世界では、どう頑張っても、生きて行けないのだ。