「シミができやすい人」から「できにくい人」へ!
まいにち紫外線対策をしているのに、気がつくとシミが増えてしまうと感じていませんか?
みんなと同じように日焼け止めを塗ったり、美白化粧品を使ったりしているのに、人よりシミができやすいと感じるのはなぜなのか、気になりますよね。
それは、シミができやすい体質や肌質、日頃のスキンケアや生活習慣に、シミができやすくなる原因がかくれているのかもしれません。
そこで今回は、シミができやすい人とできにくい人の違いはどこにあるのかをご紹介します。
シミができやすい人の特徴や原因を知って、シミができにくい人を目指しましょう!
なぜシミができやすい人とできにくい人がいるの?
シミができやすい人には、なにか特徴があるのでしょうか? 紫外線対策や美白ケアをしっかりしているのに、人よりシミができやすい人の特徴をご紹介します。
色白の人はシミができやすい
白人は、シミやそばかすが多いイメージがありますよね。それはイメージだけではなく、事実のようです。それと同じように、日本人でも色白の人は、シミができやすいと言われています。
もともと色白の人は、紫外線から肌を守る「メラニン」の量が少ない人です。メラニンは、シミのもとになる色素ですが、色白の人が日焼けした場合、メラニンをたくさん作り出してしまいます。
そのため色白の人は、シミができやすいのです。
ちなみに色黒の人は、「肝斑(かんぱん)」というシミの一種ができやすいと言われています。肝斑の原因はホルモンバランスですが、紫外線によって濃くなることが多いので、やはり紫外線対策は必要になります。
シミができやすい肌質は、遺伝によるもの
「色白か色黒か」というのも遺伝によるものですが、シミができやすい遺伝子を持っている人がいると言われています。
それは大昔にさかのぼり、縄文人の遺伝子を受け継いだ人が、シミができやすい肌質だと言われています。大手化粧品会社が、この研究を進めているそうです。
では、いったい誰が、縄文人の遺伝子を持っているのでしょうか?
統計的には、「東北」「北海道」「九州」の人に多く、見た目の特徴としては、顔の彫りが深くて、髪がくせ毛の人に多いのだとか。
日本人には、縄文人の遺伝子と弥生人の遺伝子を持つ人がいて、その2つが混ざっている人もいるそうです。ちなみに弥生人の特徴は、目が一重で顔の彫りが浅いことです。
化粧品会社の研究によると、弥生人の遺伝子を持っている人は、比較的シミができにくいと考えられています。
そもそも女性はシミができやすい
シミの原因といえば、紫外線や加齢の影響が大きいですよね。でも、女性ホルモンが原因でシミができることもあります。
女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」がありますが、「プロゲステロン」の分泌が多くなると、ホルモンバランスをとるために「エストロゲン」を出そうとします。
しかし加齢や生理周期、妊娠や出産によって、エストロゲンの分泌が足りなくなることがあります。この状態が、メラニンをつくり出す「メラノサイト」を刺激して、シミをつくってしまうのです。
生理前後や加齢によってシミが増えるのは、美肌を保つ「エストロゲン」という女性ホルモンが減ってしまうことと関係しています。
シミができやすい人とできにくい人の違いは何?
そもそもシミができやすい人から、できにくい人になることはできるのでしょうか?
遺伝による特徴は変えられませんが、シミができにくい人に近づくことは可能です。毎日の生活を見直して、シミのない肌を目指しましょう。
スキンケアのやりすぎはシミをつくる
肌をキレイにするためにやっている毎日のスキンケア。じつは、これがシミができやすい原因になっているかもしれません。
クレンジング・洗顔、そして化粧水・美容液・乳液・クリームなど、キレイになりたい女性は、余念なくスキンケアをしていますよね。
決してそれが悪いわけではありませんが、問題なのは「肌をこすり過ぎること」。
小顔になるためのフェイシャルマッサージも、やりすぎるとシミをつくる原因になります。
これらの刺激は、シミのもとになる「メラニン」をつくり出している「メラノサイト」を刺激して活発化させてしまいます。すると肌を刺激から守るために、さらなるメラニンをつくり出します。
これが、スキンケアのやりすぎによってシミが増えるメカニズムです。
スキンケアや紫外線対策が万全ではない
逆に、スキンケアも紫外線対策も、そこまで念入りにやっていない人は、シミができやすくなります。
日焼け止めは毎日塗っているけど、それをしっかりと落とせていないと、古い角質が残りやすくなり、「ターンオーバー」が乱れてしまいます。
紫外線を浴びて増えたメラニンは、肌の新陳代謝である「ターンオーバー」によって排出されていきます。
しかしターンオーバーが正常におこなわれなくなると、メラニンが肌内部に残って、それがいずれシミとなって現れてくるのです。
シミをできにくくするためには、しっかりとクレンジングや洗顔をおこない、肌を保湿することが大切です。
肌状態が正常になると、ターンオーバーも正常になり、過剰なメラニンが肌に残らなくなります。
睡眠不足はシミのもと
シミができやすい人とできにくい人の違いは、生活習慣も関わっています。シミをできにくくするためには、肌のターンオーバーが正常におこなわれることが大切だとご紹介しました。
肌のターンオーバーを正常にするためには、睡眠をしっかりとることが大切です。ターンオーバーは睡眠中におこなわれ、それがしっかりできていないとシミができやすくなります。
日本人女性は、世界的に見ても睡眠時間が少ないと言われていますので、日頃からしっかりと睡眠時間を確保することが、シミができにくい人になるコツです。
食べ物によってシミができやすくなる
便利な現代は、いろいろな食べ物がありますよね。手軽に食べられるファストフードから、コンビニ弁当や冷凍食品など、いつでもどこでも食べ物が手に入る世の中です。
でも、手軽に何でも食べられるからこそ、栄養管理がおろそかになってしまうことも多いですよね。
とくに忙しい女性は、自炊する時間もなく、手軽に食べられるもので食事を済ませてしまう人も多いのではないでしょうか?
また、好き嫌いがはげしく、栄養が偏った食生活を送っている人も、シミができやすくなる要因です。
何かを食べるとシミができやすくなるのではなく、栄養バランスの良い食生活をしないと、ホルモンバランスが崩れたり、新陳代謝が悪くなり、シミができやすくなります。
食べ物で体はつくられますので、栄養バランスの良い食生活を心がけることが、シミができにくい人になるポイントです。
シミができやすい生活習慣がある
睡眠や食生活で、シミができやすい原因をご紹介しましたが、他にもシミができやすい生活習慣があります。
- タバコを吸う
- 外出することが多い
- 紫外線が入り込む室内にいる
紫外線に当たっている時間が長い人は、言うまでもなくシミができやすいと言えるでしょう。紫外線に当たれば当たるほど、メラニンの量は増え、シミをつくるもとになります。
そのため外出して紫外線を浴びる機会が多い人や、部屋の中でも紫外線が届く場所にいる人は、シミができやすくなります。
またタバコを吸う人は、シミができやすい人と言えるでしょう。なぜなら、タバコを吸うと、大量のビタミンCが消費されるからです。
ビタミンCには、「メラニン」の生成をおさえ、シミになるのを防ぐ効果があります。また、できてしまったメラニンの色を薄くして、濃いシミをつくらせない効果もあります。
シミができやすい生活習慣に心当たりのある人は、今すぐ改善できることから始めましょう。
シミができやすい人の体質を改善する方法
では、シミができやすい人から、シミができにくい人になるための「体質改善方法」をご紹介しましょう。
睡眠をしっかりとり、ターンオーバーを活発にする
まずは、紫外線によって増えてしまった「メラニン」を排出することが大切です。そこで阻止できれば、濃いシミをつくることも少なくなります。
メラニンを排出するためには、睡眠をしっかりとって、ターンオーバーを活発にすることが大切。とくに22~2時までの「ゴールデンタイム」に眠っていることで、ターンオーバーが活発におこなわれます。
仕事で残業になることが多い人や、家事や育児で忙しい人は、「22時には寝られない!」という女性も多いですよね。そんな頑張り屋さんの人は、せめて0時までにはベッドに入るようにしましょう。
また、ただ睡眠時間が長くても、肌のターンオーバーは活発になりません。しっかりと安眠することで、ターンオーバーが活発になるため、寝る前の時間の過ごし方を考えて、リラックスできるように心がけましょう。
血行をよくし、新陳代謝を高める
肌の新陳代謝である「ターンオーバー」を活発にするためには、体も新陳代謝が良くなくてはいけません。そのためには全身の血行を良くし、全身の新陳代謝を高めることが大切です。
血行を良くして代謝を高めるには、「入浴」や「適度な運動」、ストレスをためないことなどがポイントになります。
冷え性を改善し、免疫力を高める
女性に多い「冷え性」も、シミができやすい人の特徴の1つです。冷え性の人は血行が悪く、新陳代謝が低下している傾向があります。そのため、ターンオーバーも遅れがちになり、シミができやすくなります。
冷たいものを飲んだり、体が冷える服装をしていたり、湯船に浸からない習慣のある人は、なるべく改善して体を冷やさないようにしましょう。
体が冷えないようにすると、ターンオーバーが活発になるとともに、免疫力もアップして、肌を修復する機能が高まります。
シミ予防だけでなく、美肌効果も期待できますね。
シミをできにくくする食べ物を知ってシミ対策
シミができにくい人になるには、生活習慣も大事だとご紹介しましたよね。それは食べ物も大きく関わっています。
体の中からシミ対策をするには、どんな食べ物が効果的なのでしょうか?
抗酸化作用のある食べ物でシミ対策
美肌やシミ予防、アンチエイジング効果を得るためには、抗酸化作用の高い食べ物が効果的です。抗酸化作用の高い栄養は、以下の3つが代表的です。
- ビタミンC
- ビタミンE
- ポリフェノール
ビタミンCは免疫力を高めるとともに、メラニンの生成をおさえる働きがあります。
ビタミンEは血行を促進し、シミのもとになる「活性酸素」を排出する役割があります。
ビタミンCが多く含まれているのは、アセロラやパプリカなど、ビタミンEが多く含まれているのは、アボカドやアーモンドなどです。
また、抗酸化作用の高い食べ物には、血行をうながすとともに、シミの原因になる「活性酸素」を除去する効果があります。
ポリフェノールが多く含まれる食べ物といえば、赤ワインが有名ですよね。そのほかにも、緑茶やココア、トマトやブルーベリーに多く含まれています。
朝のフルーツに要注意!
オレンジやレモン、グレープフルーツなどの柑橘系のフルーツは、ビタミンCが豊富に含まれているので、シミ予防に効果的です。朝から食べてシミ対策をしたいところですが、これらのフルーツは、朝食べるのはオススメできません。
柑橘類には「光毒性」という作用があり、食べた後に紫外線に当たると、シミができやすくなります。
せっかく頑張ってシミ対策をしても逆効果になってしまうので、充分に注意してくださいね。
血行をよくする食べ物で新陳代謝を活発に
体の血行をよくすることで、肌のターンオーバーが活発になり、シミ対策ができます。
血液がドロドロの状態だと、血行が悪くなるので、まずは血液をサラサラにすることが大事。
血行をよくする食べ物は、コレステロールを排出したり、血栓を予防する効果もあるので、健康管理にも役立ちます。
- アジやサバなどの「青魚」
- キムチや納豆などの「発酵食品」
- 酢やレモンなどの「クエン酸」
- 海藻類やキノコ類などの「食物繊維」
そして、血行を良くするために忘れてはいけないのが、「水分補給をしっかりすること」です。そもそも水分が足りないと、血液はサラサラになりません。
暑い寒いに関わらず、1時間おきくらいにコップ一杯の水、もしくは白湯などを飲むと良いでしょう。
シミをできにくくするスキンケア方法
では、シミができやすくなる原因として、直接的に関係がありそうな「スキンケア」についてご紹介していきます。どのような点に気をつければ、シミができにくくなるのでしょうか?
肌をなるべくこすらない
シミをできにくくするスキンケア方法は、なるべく肌をこすらないことです。肌をこする回数が多かったり、強い力で肌をこすると、その刺激でメラノサイトを活発にし、シミができやすくなります。
たとえば、こんなスキンケアをしていませんか?
- タオルでゴシゴシふく
- スキンケア化粧品を塗る力が強い
- 肌を触るクセがある
- 洗顔やクレンジングの回数が多い
スキンケアは、回数が増えるほど肌に刺激を与えます。洗顔やクレンジングを1日に何度もやると、それだけ肌に刺激を与え、メラノサイトを活発にしてしまいます。
またスキンケア化粧品を塗るときの力が強すぎたり、洗顔後にタオルでゴシゴシ顔を拭くこともシミを増やす原因になります。
シミをできにくくするためには、顔に触れる回数そのものを少なくすることが大切です。顔に触るクセがある人は、今すぐ改善したほうが良いでしょう。
顔によく触る人は、ニキビなどの肌トラブルの原因にもなります。
シミ予防になるスキンケア化粧品が決め手!
シミをできにくくするためには、シミ予防に効果のある「美白化粧品」を使うのがオススメです。メラニンの生成をおさえて、シミをできにくくする美白化粧品は、ほとんどが「医薬部外品」として販売されています。
医薬部外品には、厚生労働省が認めた有効成分を配合できるので、高い美白効果が期待できます。シミをできにくくするには、以下のような美白成分が効果的です。
シミ予防に有効な美白成分
- アルブチン
- ビタミンC誘導体
- トラネキサム酸
- エラグ酸
- コウジ酸
- プラセンタ
これらに加えて、できてしまったシミを消す美白成分は、「ハイドロキノン」です。
ハイドロキノンは、通販などで販売されている「医薬部外品」や、美容皮膚科で処方される「塗り薬」にしか配合されていません。
ハイドロキノンは、「肌の漂白剤」と呼ばれるくらい効果の強い成分なので、使用する際には注意が必要です。
しっかり保湿して、バリア機能を高める
シミをできにくくするスキンケアの基本は、しっかりと保湿することです。シミができやすい人は、敏感肌や乾燥肌によって、ターンオーバーが乱れていることが多いです。
また、保湿が足りないと肌のバリア機能が低下して、紫外線などの刺激を受けやすい状態になってしまいます。
シミと乾燥は、直接的に関係ないように感じるかもしれませんが、あらゆる肌トラブルを改善するには、肌を保湿することが大前提なのです。
保湿効果の高い成分
- セラミド
- ヒアルロン酸
- ビタミンC誘導体
- プラセンタ
このような高保湿成分が配合された化粧水や乳液、保湿クリームをスキンケアに取り入れることで、肌の奥から保湿し、ふっくらとした弾力のある肌を実現できます。
ビタミンC誘導体は保湿成分ではありませんが、加齢とともに減少する「コラーゲンの生成を助ける」はたらきがあるので、ハリのある肌にしたり、保湿成分をたっぷり取り込める肌状態をつくることができます。
唇はシミができやすい場所だった!
顔のシミほどは気にならないかもしれませんが、さいきん唇のシミが気になっている女性が多いようです。唇にシミができても、「口紅で隠せばいいや」と思う人もいるかもしれませんが、じつは、その口紅が原因になっているようなのです。
落ちにくい口紅はシミができやすい
口紅は、何かを飲んだり食べたりするとすぐに落ちてしまうので、塗りなおすのが大変ですよね。そこで登場したのが「落ちにくい口紅」です。じつは、この落ちにくい口紅には、シミの原因になる成分が含まれているのです。
口紅の色を長持ちさせる成分である「タール色素」は、紫外線に当たると色素沈着しやすくなると言われています。
そのため、長時間屋外で過ごすときは、なるべく使わないようにしましょう。唇用の日焼け止めリップなどを使って、唇もケアすると良いですね。
唇専用のクレンジングも大切
また、クレンジングでしっかり落とさないと、唇のシワに入り込んで、シミができやすくなってしまいます。唇にずっとシミのもとが残っている状態だと、せっかく日焼け止めリップを塗っても、効果が半減してしまいますよね。
そのため、唇専用のリムーバーを使うなどして、クレンジングもしっかりすることが大切です。
とはいえ、落ちにくいからといってゴシゴシすると、唇が乾燥して紫外線ダメージを受けやすくなりますのでご注意を。
シミができやすい人とできにくい人の違いを知ってシミのない肌へ
シミができやすい人とできにくい人の違いをご紹介しました。
シミができやすい人の特徴は、遺伝や肌質も関係していますが、生活習慣やスキンケアが大事なポイントになります。
できることから始めて、シミのない肌を目指しましょう!