仕事・人間関係

ワンマン社長の特徴と対処法|ワンマン経営の会社で働くデメリットとは?

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ワンマン社長の特徴と、その会社で働くデメリット

あなたの会社の社長は、ワンマン社長ではありませんか?

ワンマン社長の下で働くと、あなたの人格を否定されて自信を失くしてしまったり、精神を病んでしまうこともあります。

それほどひどくなくても、ワンマン社長はストレスの源泉。毎日となると疲れ果ててしまいますよね。

そこで今回は、ワンマン社長の特徴と対処法、ワンマン経営の会社で働くデメリットについてご紹介します。

身も心もボロボロになる前に、あなたの人生は自分で立て直しましょう!

ワンマン社長の特徴とは?

ワンマン社長とは、他人の意見に耳を貸さず、自分の思い通りに進める独断的な人のことを言います。悪い意味で使われることが多い「ワンマン」という言葉は、もともとは「一人で複数のことを行う」という意味。

では、一般的に言われる「ワンマン社長」の特徴には、どのようなものがあるのでしょうか?

高圧的な態度

ワンマン社長は、社員に対して高圧的な態度をとったり、言い方がきつかったりします。

「とにかく言うとおりにやれ」とか、「お前の意見は聞いていない」などと言われたことはありませんか?

社員の意見をまったく聞き入れようとせず、自分の意思だけを押し通そうとするのがワンマン社長の特徴。

ワンマン社長は「仕事が人生のすべて」みたいなところがあるので、社員にも「何よりも仕事を優先させろ」みたいな要求をしてくるんですよね。

怒鳴り声が大きいのも特徴で、かなり威圧的。社長が怒鳴り出すと、社員はみんな凍りつきます。

ミスをした社員を怒鳴りつけて、他の社員への見せしめにするワンマン社長もいるほど。

それは、社員を怖がらせて、口ごたえさせないようにするのが目的なんです。また、自分の威厳を守るためでもあります。

そのため、ワンマン社長の下で働いている社員は、まるで奴隷のような気分になってしまうのではないでしょうか?

ワンマン社長の横暴ぶりに耐えられなくなった社員は、会社を去っていくことでしょう。

何でも自分でやろうとする

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ワンマン社長は、基本的に社員のことを信用していないので、何でも自分でやろうとするのが特徴です。

社員に任せても、自分と同じレベルの仕事ができないと思っていて、社員を無能扱いします。

「お前は何をやらせてもダメだな」とか、「どいつもこいつも使えないな」みたいな発言を聞いたことはありませんか? それは、ワンマン社長の特徴の1つなんです。

そうかと思えば、途中からいきなり仕事を丸投げすることもあり、そこまでの流れがわからない社員は、困り果ててしまいます。

ワンマン社長は、社員の自信を根こそぎ奪い、成長する機会すら奪ってしまうのです。

社員を大事にしない・感謝しない

ワンマン社長は、自分が王様だと思っているので、社員が何かしても感謝せず、それが当然だと思っています。

むしろ、「働かせてやってる」くらいに思っているのです。本当に横暴ですね。

シフト制の会社の場合には、「俺に逆らったら仕事を入れてやらない」という無言の圧力をかけ、社員に過重労働をさせることも。

もし「無理です」と言ったら仕事を入れてもらえなくなるので、社員は無理して働きます。そうなると、過労で倒れるのは時間の問題ですよ。

ワンマン社長は社員を大事にするどころか、社員を単なる駒としか思っていないのです。

そのためワンマン経営の会社には、イエスマンだけが残ります。普通の精神では、やっていけません。

何でも独断で決める

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ワンマン社長は、自分一人で起業して会社をつくった経緯があるため、自分の意見に絶対的な自信があります。

そのため何でも独断で決めて、社員の意見は一切聞き入れないのが特徴です。社長が「白」言えば、カラスも白になってしまうほど。

そこで「黒」と言う社員がいれば、集中攻撃されるんだから何も言えませんよね。

しかし、起業した頃は常識だったことも、時代とともに変わっていくことがたくさんあります。そんな時代の流れに柔軟に対応できないのも、ワンマン社長の特徴。

たしかにワンマン社長はビジネスマンとしては優秀で、人脈もあり、行動力もあります。

だからこそ会社を経営してこられたのですが、人を使う能力はないため、一人でやっているときはうまくいっていても、社員を抱えると状況は変わります。

そんなワンマン社長のプライドを傷つけないように配慮し、社員のことも気づかい、会社をまとめているナンバー2の社員がいる会社も多いです。

ナンバー2の社員が、本当はもっとも優秀かもしれません。社員からの信頼も厚く、社長は「困ったちゃん的な存在」であることも多いでしょう。

気分によって言うことがコロコロ変わる

ワンマン社長は、その日の気分で言うことがコロコロ変わるのが特徴です。指示に一貫性がないので、準備を進めていた仕事や、途中まで進んでいた仕事を簡単になかったことにします。

それに振り回される社員は、たまったものではありませんよね。

せっかく頑張った仕事をゼロからやり直すこともあり、しまいには「考えればわかるだろ」と社員を責めることも。

でも、社員に考える余地はありません。だって、意見を言っても聞き入れてくれないんですから。

言っていることがコロコロ変わるだけでなく、言っていることが矛盾しているのも、ワンマン社長の特徴と言えるでしょう。

ワンマン経営の会社で働くデメリットとは?

ワンマン社長の独断っぷりには、驚くばかりですよね。では、そんなワンマン経営の会社で働くデメリットには、どのようなことがあるのでしょうか?

会社の雰囲気が緊迫している

小さな会社はアットホームなイメージがありますが、入社してびっくり。ワンマン経営の会社は、緊迫した雰囲気であることが多いんです。

そのため社員同士も何となくギスギスしていて、モチベーションを保ちながら仕事をするのはむずかしい環境と言えるでしょう。

なぜなら、ワンマン経営の会社は、社員と社長の距離が非常に近いからです。

大企業の場合、社長と直接話すことはほとんどありませんが、ワンマン経営の会社の場合は、課長レベルと同じ距離に社長がいるのです。

そのため、いつでも見張られているような気分になり、背後から無言の圧力を感じることも。

その代わり、社長が外出しているときは伸び伸びと仕事ができたり、普段はできない「社員同士のおしゃべり」に花が咲くこともあります。

労働基準法を無視した労働環境

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ワンマン経営の会社で働くデメリットは、労働環境が悪いことです。残業や休日出勤、有給休暇など、労働者の当然の権利を無視されることも少なくありません。

ワンマン社長は、自分で会社をつくって突っ走ってきた人なので、社員も自分と同じレベルで仕事をするのが当然だと思っているのです。

でも、そんなの到底無理。だって社員は単なる従業員ですし、自分の会社ではないんですから。

社長ほど会社に愛着を持っている社員なんて、ぶっちゃけいないですよね。働いて給料をもらって、定期的に休みが欲しいと思うのは当り前。

それなのにワンマン社長は、労働基準法を無視して社員を働かせたり、労働基準法に違反していることすら気づいていない場合もあります。

とくに、お金に細かいワンマン社長が多いので、残業代にはシビアです。そのため、サービス残業が多くなりがち。

しかもワンマン社長は、仕事の途中でも平気で呼び出したり、他の仕事を押しつけたりするため、なかなか自分の仕事が進まないんです。

社長のせいで残業になったのに、「残業するやつは無能だ」とか言われることも。ワンマン経営の会社は、もはや無法地帯です。

能力が正当に評価されない

ワンマン経営の会社で働くデメリットは、能力が正当に評価されないことです。

ワンマン社長は、自分個人の好き嫌いで役職を決めることも多く、頑張っても出世できないことがあるんです。まったく理不尽ですよね。

しかも、あきらかに成果を出しても、昇給してくれないこともあります。ワンマン社長は基本的にケチなので、できるだけ安い給料で働かせたいと思っているんです。

たしかにそのほうが会社の利益は上がりますが、社員の士気は下がり、結果的に会社の利益が下がるんですけどね。それに気づけないのがワンマン社長なんです。ちょっと、おバカですね。

将来的に不安がある

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ワンマン経営の会社で働くデメリットは、将来的に不安があること。会社の将来にも不安がありますし、賃金に関する不安もあります。

ワンマン社長は何でも独断で決めるため、変な意地を張って取引先との交渉が破綻してしまうことも出てきます。

それが原因で会社の経営がかたむいてしまうと、社員は路頭に迷うことになります。倒産しても、社員に頭を下げることはないでしょう。

「だって、しょうがないだろ」で終わります。これは、恐ろしいことですよ。

また、能力が正当に評価されないとなると、将来的に給料が上がることも期待できず、人生設計が立てられなくなってしまいます。

すると、結婚や出産、子どもの就学など、お金がかかる場面での不安がつきまとうのです。

しかも、初代の社長が退き、右も左もわからない息子が会社を継いだとすれば、倒産するのは時間の問題かもしれません。

そうなると、昇給どころか無職になる不安まで抱えなければいけないのです。

ストレスが大きい

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どんな会社にもストレスはつきものですが、ワンマン経営の会社で働くストレスは度を超えています。

自分の意見は一切通らず、給料も上がらないので、仕事にやりがいを感じることはありません。

もし社長に意見しようものなら、クビになることさえあります。そうなったら困るので、社員は我慢するしかなく、大きなストレスがたまっていくのです。

また、社長の横暴に毎日付き合っていると、心も体も疲れ果ててしまいます。

毎日のように遅くまで働かされて、朝から晩まで社長に怒鳴られ続けていると、精神を病んでも不思議ではありませんよね。

不眠症やうつ病を発症すると、仕事ができる精神状態ではなくなり、収入が減って生活できなくなってしまいます。

ここまでくると、単なるストレスでは済まされないレベルなので、しかるべき対処をする必要があります。

ワンマン社長の対処法

横暴きわまりないワンマン社長の実態。経験した人にしかわからない「つらさ」がありますよね。では、ワンマン社長の下で働いていくためには、どのような対処法があるのでしょうか?

おだてて、いい気分にさせる

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むやみに怯えてペコペコしていると、ワンマン社長は調子に乗って、どんどんいじめてくる場合があります。

実は、気が弱い人を見ていると、イライラするのがワンマン社長の特徴の1つなんです。だから、おだてていい気分にさせるのが正解!

ワンマン社長は公私混同しやすい特徴があるため、気に入った社員を優遇することが多いんです。

そのため、おだてていい気分にさせるほうが、ワンマン社長はコロっと落ちますよ。うまくいけば、優遇してもらえるでしょう。

ゴマをすったり、媚を売ったりするのが苦手な人もいると思いますが、少しでもストレスを少なくしたいなら、おだてるのが1番。ワンマン社長は、意外と単純なんです。

「さすか社長」と褒めてみたり、飲み会には必ず参加して隣に座ってみたり、社長に自分から近づいていきましょう。うまくおだてて、こちらの手の上で転がすのが賢い対処法です。

割り切ってイエスマンになる

ワンマン社長に意見しても、まず聞き入れてくれないですよね。それは、社員の意見なんて聞いても無駄だと思っているから。横暴なワンマン社長ならではの考え方です。

意見を言うことで、あなたの神経をすり減らすくらいなら、いっそ仕事だと割り切ってイエスマンになるのも1つの対処法です。

ただし、むやみに腰を低くするのではなく、すがすがしいイエスマンになるのがポイント。

返事は元気よくして、余計なことは考えずに、言われたことを素直にやるだけでOKです。

ワンマン社長は、堂々として従順な社員のことを好みます。そのため、出世の道も開けるかもしれませんよ。

いずれ転職する気がある場合でも、期間限定でイエスマンになっておいたほうが利口です。

転職先が決まった時点で、即効辞めるのもアリでしょう。1ヶ月前に退職の旨を伝え、たまっていた有休をたっぷり取って、そのままフェードアウトです。

社長ができない仕事を極める

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ワンマン社長の下で働いていると、正当な評価をもらえなくて、仕事にやりがいを感じられないですよね。

でもワンマン社長は、自分ができないことを得意とする社員を優遇することがあります。

だから、社長ができない仕事を極めることが、ワンマン社長への対処法の1つ。会社に必要な人材だと認めさせれば、あなたを優遇せざるを得なくなるでしょう。

ただし、自分より優秀な社員を、うとましく感じる場合もあるかもしれません。それならそれでOK。もし転職する気なら、今のうちにスキルを磨いて転職のときに役立てましょう。

転職する

ワンマン社長の下で働くメリットは、ほとんどありません。ストレスがたまっているのに無理して働き続けると、身も心もボロボロになってしまいます。

そのため、我慢しすぎずに、転職するのも1つの対処法です。

しかし、ワンマン社長の下で働き続けていると、自分に自信がなくなってしまうことがあります。それは、毎日「ダメだ、ダメだ」と言われ続けるから。

策略的なワンマン社長なら、それが作戦かもしれません。社員の自信を奪っておけば、「転職する気がなくなるだろう」という目論見があるのです。

ワンマン社長の作戦に惑わされず、自分の能力を信じましょう。ワンマン社長の下で働くのが長くなればなるほど、外に出るのが怖くなってしまう場合もあります。

そこまで毒される前に、転職したほうが今後の人生が豊かになるかもしれません。

ワンマン社長はブラック社長の可能性アリ

ワンマン社長の特徴と対処法、ワンマン経営の会社で働くデメリットについてご紹介しました。ワンマン社長は、自分でも気づかないうちにブラック社長になっている場合も少なくありません。今後のあなたの人生を本気で考えるなら、早めに転職するのも1つの方法ですし、ワンマン社長をうまく転がすことも対処法になります。身も心もボロボロになる前に、何らかの手を打ちましょう!